文章力を上げるヒントとか

文章力をつけたいという話をよく聞きます。そして定番の答えとして読書をしなさい、というのがあります。実際に統計を取ったわけではないですが、文章力をつけたいというトピックに対する読書をしなさい率は200%ぐらいです。ほぼ一体化していて定型文と言っても過言ではないほど、この答えが返ってきます。たぶん。でも!だけど!しかし!定型文だからといって正解というわけではない!!!という主張をするために僕は生まれてきました。よろしくお願いします。


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なぜそういう思いを持ったのか、それは僕の体験が元です。文章力をつけたいと思ったので読書をしたのですが全く強くなった気がしないのですよ。読む量がぬるいというのもありますが、自分の非を認めたら裁判に負けるぞって死んでいないおばあちゃんが言っていたので、読書をしても文章力がつかないという前提でいきます。僕がこじらせた読書家だったら「最近の物書きは文章力がなっていない」だの「あんなものを読むのはアホだバカだ」と書くんですがこじらせてないので書きません。こじらせてないので。

そもそも読んだところでなんとなくでしか意味を捉えていないなら、その本にある豊富な語彙を使えるようにならないじゃないかというのがあります。逆に言えばきちんと意味をひいてスルメのように噛み締めつつ読めば文章力はうなぎのぼりで上司からの評価もぐんぐん伸び、昔の上司より出世してしまって会うたび嫌な空気になることだって容易なはずです。そんな読み方に向くジャンルはなんでしょうか。

フィクションを読むならどうしてもストーリーを理解するためにリソースを消費してしまう、続きが気になってなんとなくで読んでしまうので辞書を片手になんてことはなかなか難しいのではないでしょうか。(ここで電子書籍リーダーの広告を貼る)ノンフィクションでも展開は気になりますし、僕が個人的に嫌いというのもあるので向きません。ビジネス書なんてどれも同じですしブロガー()が書いた本もひどいものです。これらも個人的に嫌いなので向きません。嫌いなので。展開は別にどうでもよくて慣れないと面白くない、文章が書けている本という条件でなにか教えて下さい。純文学とかいいんじゃないかと思います(偏見)。あと腰を据えてじっくり読むしかないぶっとい本とか。文章力つけたいので電子書籍リーダー買ってください。お願いします。

ここでオチつけて適当に終わらせようと思って下書き保存していたんです。PCから離れてTwitterしてたら噛み締めながら読んでも文章力上がらないのではと考えるに至ったので、別に騙したとかそういうわけではなくダブスタップ細胞(音楽ジャンルと時事ネタをかけた人類史上最強のギャグ)が疼いたとしか説明できない何かが動き追記しなきゃとか思いましたので書きます。完全に脳内で考えたことで実践もなにもしていない、体験もなにもしていない妄想に近いことなので読んでも読まなくてもいいです。

結局「読む」ってことと「書く」ってことは別なんですよね。完全に独立してるとは言いませんけどだいぶ違うもの。噛み締めて読んでも「読む」力しかつかないんですよ。で書く力を鍛えるには、やはり書くしかないわけです。しかし、毎日三桁のつぶやきをしてる人がテンプレートのようなことしか書かないことからわかるように惰性で書いていてもあまり効果が無い。書くことも噛み締めなければいけないわけです。どうすれば噛み締めて文章を書けるのか。いろいろ当てはまる書き方はあると思いますが、最初に思いついたのは個性的な文体を目にしたら模倣してみるということ。ここで初めて読書が活きてくる。精度の高い模倣をするには、書いた人よりもその文章のことを知らなければいけないと思います。噛み締めて読む、そしてそれを活かして書く。これが文章力を上げる方法じゃないかという結論です。*1*2

*1:個人の感想です

*2:個人的に文章力って言葉があまり好きじゃなくて筆力と言い換えたいんだけど意味が通じにくいので文章力にしました